●創造的ブランディング
日本の産業は作れば売れる時代、または、ある程度の質のサービスで商売ができたマーケティング不要の時代から、バブルの崩壊を経て本格的なグローバル化を迎え、転げ落ちるように急激にディスカウント、低価格競争へと移行してきました。そしてさらに、金融不和等による長引く景気低迷が続き、多くの産業が打つ手なく瀕死の打撃を受けています。
また、特殊な分野を除いて、機能的なテクノロジーはほぼ行きわたり、様々なモノやサービスが溢れている市場の飽和状態は、あらゆる側面で個々の差別化を困難にしています。このような状況の中で、顧客は特定の製品を、サービスを、もはや選ぶ理由がなくなっています。今や、大企業のみならず、中小の企業や地域の産業、老舗や小売業までも、[新しい価値を創造し、顧客の満足度を高める]ための[創造的ブランディング]なしでは、生き残れなくなっているのです。
日本のパワーの源である中小の産業や、地域に密着した産業は、従来の企業戦略が全く役に立たない出口の見えない時代を迎えています。今こそ「創造的ブランディング」戦略による自主的な再構築が不可欠といえます。またさらには、ブランディングによるアイデンティティの発揮こそが国際社会においても、真の力をつけるための唯一の指標であると考えます。
産業発展の停滞、景気の低迷、無差別化の時代は、まさにブランディング戦略の好機と捕らえることができると私達は考えています。渾沌としたこの時期を逆にチャンスとするのは、自らの思考と決断次第です。